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今年の春はお天気や気温の変化が例年とは少し違いました。桜の開花後は寒い日が多かったため随分と花が長持ちしましたし、4月20日過ぎでも京都で桜を楽しむことができました。ゴールデンウィークに入っても、ちょっと肌寒い日があったりで、やはり地球レベルでの気候変動が影響しているのかと考えさせられました。 さて、6月に入り例年どおりなら間もなく梅雨を迎えますが、今年はどんな梅雨になるのでしょうか。ちょっと梅雨について簡単におさらいしてみましょう。春から夏に季節が移り変わる際、大陸の冷たい高気圧を太平洋の暖かい高気圧が押し上げようとします。この性質の違う二つの空気がぶつかる所は大気の状態が不安定になり、梅雨前線が発生します。この梅雨前線が日本の南岸に停滞して、日本列島に雨を多く降らす時季のことを梅雨と呼びます。 例年5月中旬から下旬にかけて、ぐずついた天気になることがあり、これを梅雨のはしりといいます。一般には、その後、しばらく良い天気が続いてから本格的な梅雨に入ります。 雨というと傘がつきものですが、日本洋傘振興協議会では毎年6月11日を「傘の日」と定めています。暦上の梅雨入りは6月11日となっているのが、その理由だそうです。さて、今年の実際の梅雨入りはいつになるのでしょう。 「傘の日」の話が出たので、「傘」のお話しをいたします。日本洋傘振興協議会によると、洋傘の日本伝来は江戸後期の1804年で、本格的な輸入開始は1859年から。明治元年が1868年ですから、明治維新の前から輸入されていたのですね。そして、鹿鳴館時代には急速に普及し、1880年頃には国産の洋傘製造会社が設立されています。その辺は一般男性へ洋服着用が広がり始めた時期とも重なります。ひょっとすると英国紳士の真似事が洋傘の普及を後押ししたのではないではないでしょうか。 |
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ところで、みなさんは『和傘』をご存知ですか? 日本古来の傘で、竹を材料にして軸と骨を製作し、傘布に柿渋や、油を使って防水加工した油紙を使用したものです。歌舞伎の舞台や、時代劇などに出てきますよね。和傘は防水性には大変優れていますが、耐久性に乏しく重いのが欠点です。武士の内職で、傘はりが上位にランクされていることからも耐久性に乏しいというのはよくわかりますね。また江戸時代には、和傘は広告メディアとしても活躍したようです。急な雨のときに、お店の名前を書いた傘をお客に貸し出すといった具合です。そういえば、池波正太郎さんの小説に、持っていた傘の屋号から犯人が見つかった話があったと記憶しています。
私が幼かったころには、街の傘屋さんで和傘(蛇の目傘)を売っていました。祖母や母が着物で出かけるときは、蛇の目傘、雨用のコート、爪皮(つまかわ)をつけた下駄が3点セットだったことを覚えています。ですから、女性の間では、昭和の中頃までは和傘も結構普及していたのでしょう。10年位前までは神楽坂や銀座の傘・履物屋さんに、まだ蛇の目傘も爪皮も置いてあったような気がしますが、この頃は見かけなくなりました。ちょっと寂しい気がします。 時は移り、この頃はコンビニなどで手ごろな価格の傘がたくさん売られているせいか、傘を大事に使う気持ちが少し薄れているような気がします。しかし、おしゃれに敏感な日本の女性の中には、傘にこだわりを持つ人も少なくないようです。雨傘のみならず、紫外線防止のための日傘を含めると10本以上も持っていて、その日の服装によって傘をコーディネートしているお洒落な女性もいるそうです。 日本人の傘に関する消費動向がわかる大変興味深いデータがあります。アサヒビールお客様研究所の調査によると、
男性の傘の選び方が実用的なのに対し、女性はファッション性を重視しているのがよくわかります。 さて今年はどんな日傘が街を飾るのでしょうか。日本洋傘振興協議会によると、今年の日傘のトレンドは、本質に価値を求める人間としての生き方をテーマにしたものだそうです。流行しそうなのは次の3タイプですが、あなただったらどれを選びますか? |
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| No.35 ● 2006年6月 ファッション事情・傘の日ー 6月11日 | |||||||||||||||||||||||||||||||
