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東京では桜の見ごろも終わり、すっかり春らしくなりました。温泉の話から話題を変えようと思っていたのですが、2ヶ月ほど前に機会があって北海道の温泉に出かけたので、今月も温泉話にお付き合いください。 今回行ったのは富良野に近い十勝岳温泉です。旭川から1時間ほど列車に乗り上富良野へ。そこからバスで40分ほど登ったところにある標高1,280mと北海道で一番高地にある温泉宿です。山を見渡す眺望の良い露天風呂で有名です。真っ白な山を見ながらの露天風呂での入浴は壮快です。ときおり、山からスキーやスノーボードで降りてくる人を見かけたりして、東京での忙しさをすっかり忘れることができました。 こちらの温泉の泉質は、酸性・含鉄(II)−アルミニウム・カルシウム−硫酸塩泉とカルシウム・ナトリウム−硫酸塩泉の2種類です。鉄泉は鉄特有の茶色がかったお湯で、温度が高く、温まります。更年期障害、神経痛、リューマチ、湿疹などに効能があるとのこと。 一方、カルシウム・ナトリウム泉のほうは温度が低く、ゆっくりと時間をかけて浸かることになりますが、肌に優しく癒されるお湯でした。硫酸塩泉は、総じて高血圧症や動脈硬化症、リューマチに効果があるそうです。美白とは直接関係無いかもしれませんが、雪に囲まれ、泊り客も少ない宿でキタキツネを眺めたり、のんびりと昼寝したりして、充電して戻ってきました。上富良野から1日3本のバスが出ているのですが、朝10時半ごろに到着するバスはお年寄りで一杯です。この温泉で、面白いものを発見しました。標高にこだわった値段付けです。上富良野近くの牧場で育てられた豚を使ったトンカツが名物らしく、「トンカツ定食 - 標高価格 1,280円」という表示を最初は不思議に思いました。しかし、よくよく考えたら標高 1,280mに因んでいたのですね。日帰りレディースプラン「入浴+とんかつ定食 1,280円」は本当にお得。往復のバス代が 1,000円ですから、上富良野からだったら 3,000円以内で1日のんびりと遊べます。ラベンダーの季節は混むかもしれませんが、機会があったらお出かけください。またドラマ「北の国から」で田中邦衛さんと宮沢りえさんが入浴した吹上温泉は、この十勝岳温泉のすぐ下にあります。こちらは混浴の露天風呂ですが、さすがに私が訪れたときは寒そうだったので、試すのを断念しました。 |
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では、先生のおっしゃるホンモノの温泉とは何かです。 ● ホンモノの温泉は地球が作り出すもの ● 温泉は鮮度が命 ● お湯の湧出量が一人一日1リットルあること 温泉の選び方によっては「美肌効果」が逆効果になることもあります。皆様、温泉に出かけるときは、「源泉かけ流し」であることを必ずチェックしてお出かけください。 いろいろな雑誌に出ているような洒落た温泉もいいのですが、山や川に囲まれて自然を満喫できる宿で、その土地の季節の食材を使ったお料理を楽しんで、ゆっくりと温泉につかるとき、わたしは「日本人に生まれてきて良かった」と実感するのです。 |
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| No.33 ● 2006年4月「温泉紀行―北海道・十勝岳温泉」 | ||||
