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今月の特集 タヒボジャパン株式会社 美容顧問 堀井紀壬子

No.31(2006年2月)

温泉雑学−泉質と効能 

1月、2月は1年のうちで一番気温が低い月です。東京では1月(特にお正月休みの期間)は比較的晴れ、2月には降雪の記憶が多かったので、2月の方が寒いと思っていました。しかし、気象庁のデータを見ると東京の1月の平均気温は、2月の平均気温と同じくらいか、2月の方が若干高いようです。2月の方が寒く感じるというのは、ウキウキしたお正月とイベントがあまり無いう気分的な問題もあるのかもしれませんね。

この時季は空気が乾燥している上、暖房の使用などお肌にとって過酷な季節です。お肌の乾燥に注意してください。また紫外線にも要注意。特に雪の多い地方の方や、ウィンター・スポーツに出かけられる方は、照り返しに肌をさらさないよう気をつけてください。

このような寒い季節は、特に温泉やお風呂が恋しくなります。 今月は温泉の泉質による効能についてご紹介します。

泉質 特徴 効能・効果
二酸化炭素泉 二酸化炭素が溶け込んでいるので、小さな泡が体につく。 低温の場合が多いが末梢血管をひろげ、保温効果がある。血管がひろがり心拍数を上げなくても血液の循環がよくなるため、心臓に負担をかけずに血圧をさげることが出来る。 高血圧症、動脈硬化症、筋肉痛、関節痛、 しもやけ
炭酸水素泉 重曹を多く含み皮膚の角質層を柔らかくし、皮脂を乳化させるため皮膚からの放熱をたかめ、入浴後に清涼感があるのが特徴。 肌を柔らかく、なめらかにすべすべにする。
別名・美人の湯
塩化泉 なめると塩辛いのが特徴。 塩分が皮膚のたんぱく質と結合して皮膜を作るため、保温効果が高い。 高齢者に向いたやや熱めの湯。 関節痛や筋肉痛、リューマチなどにも効能がある。飲用にすると胃液の分泌を整えるため、「胃腸の湯」とも呼ばれる。
硫酸塩泉 含有成分により、カルシウム硫酸塩泉、マグネシウム硫酸塩泉、ナトリウム硫酸塩泉にわかれる。
カルシウム硫酸塩泉はカルシウムの鎮静効果が高いため、昔から「傷の湯」「中風の湯」と言われた。 高血圧症、動脈硬化症、脳卒中、慢性関節リューマチに効果。 打ち身、切り傷、やけど、痔によく、また皮膚病の慢性湿疹にも効果があるとされている。
マグネシウム硫酸塩泉は無味無臭で独特の苦味がある。 高血圧症の血圧を降下し、脳卒中後の麻痺を改善し、動脈硬化予防の効果がある。
ナトリウム硫酸塩泉は無色透明無味無臭だが、ナトリウムを多く含んでいるため、血圧をさげ痛みを和らげる鎮静作用がある。 高血圧症、動脈硬化症、外傷に効果。 飲用では胆汁の分泌が促進されて、腸のぜんどう運動が活発化する。
鉄泉 鉄分を多く含み、沸きだし時は無色透明でも空気に触れると褐色に変化する。 貧血や痔に効果。 強酸性の鉄泉は乾燥肌の人には向かない。
硫黄泉 ゆで卵のにおいをきつくしたような独特の硫化水素ガスの臭いが特徴です。末梢血管拡張作用があり、「心臓の湯」といわれる。 刺激が強い泉質なので、皮膚の弱い人、乾燥肌の人には向かない。 銀製品は酸化する。 高血圧や動脈硬化に良いといわれる。
酸性泉 硫酸、塩酸、ホウ酸を多く含む温泉。強い臭いと殺菌力があるが刺激が強く、ゆただれを起こすことがあり、肌の弱い人には不向き。 慢性皮膚疾患や月経障害には良いとされるが、高齢者や乾燥肌の人には向かない。
放射能泉 ラドンやトロンを多く含み、「ラジウム泉」とも呼ばれている。微量の放射能が含まれていますが、気体で沸きだしたあとは空中に散ってしまうので心配ない。無色透明の湯で、リラックス効果がある。 高血圧や慢性婦人疾患に良い。
単純泉 無色透明で含まれる成分が少なく刺激が弱いため、利用範囲が広い温泉。肌にも優しく高齢者にも向いている。 病後回復期の療養や手術後の療養に適する。 「中風の湯」、「神経痛の湯」
資料: ツムラ温泉科学プロジェクト、泉質別温泉ガイド

いかがでしたか?
今度、温泉に行くときは泉質を調べてからお出掛けになられるとよいかもしれません。また、何かの症状があって湯治にいく場合には、ツムラ温泉科学プロジェクトに症状別泉質が出ていますので、ご参考にされてみては、いかがでしょう。

No.31 ● 2006年2月「温泉雑学−泉質と効能」

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