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今月の特集 タヒボジャパン株式会社 美容顧問 堀井紀壬子

No.30(2006年1月)

温泉雑学−温泉の定義と分類 

あけましておめでとうございます。
穏やかな良い新年をお迎えのことと存じます。今年も「ナフト フラン ディオン」で健康な肌を維持し、イキイキとした毎日をお楽しみください。

スキンケアのお話も基本的なことはカバーしてきたので、ちょっとこの辺で趣向を変えてみたいと思います。先月のこのコーナーでも「温泉」をとりあげましたが、今月からしばらくの間、温泉のことをお話しますね。

皆さんの中には、お正月を温泉で過ごされた方もいらっしゃると思います。
日本人は温泉が好きな国民だといわれていますが、私も温泉が大好きです。
最初に「温泉っていいなぁ」と感じたのは、30代に入ってからです。伊豆の大滝温泉で5つくらいの露天風呂を巡り、その爽快感に感動し、私の温泉行脚が始まりました。40代後半、営業の仕事で北海道、東北、北関東の担当となり、「出張帰りに温泉に行ける!」と喜んだのもつかの間。1週間の仕事の後では、グッタリして早く家に帰りたくなり、この時期はあまり温泉を楽しむことがありませんでした。ところが最近、友人たちが定年退職し始め「温泉に行ってゆっくりしよう」という誘いが増え、また温泉行脚を再開することとなりました。

温泉に関してネットサーフィンしていたら、「やませみさん」という方の温泉の科学というサイトがありました。さすが鉱山学を専攻された方だけあって、温泉に関して科学的な情報が満載です。これまでは温泉ガイドなどで漫然と雰囲気や食事、周囲の観光スポットなどを基準に行きたい温泉リストを作って喜んでいたのですが、このサイトを拝見し、温泉に関して体系的に勉強したくなりました。googleで「温泉の科学」と検索するとわかりますので、興味と時間のある方はどうぞご覧になってください。

これからこのサイトや他の温泉関連のサイトで調べた情報で興味深いものを、私なりに噛み砕いてみなさんにお伝えしていきます。

温泉には、温泉の定義というものがあるそうです。近年、都会では地下水に直接触れることがなくなりましたが、50年くらい前までは、東京でも井戸のある家がありました。夏場には、井戸にスイカを入れて冷やしたことをご記憶の方は、私と同世代でしょう。このように深いところから採取される地下水は温度の変化に影響を受けません。日本では地下12〜14mのあたりに年間を通して温度が一定になるところがあり、「恒温層」と呼ばれています。恒温層より深いところから湧出する地下水はいつも温度が一定で変わらないのです。この地下水の中で、特別に熱や化学成分の添加を受けてきたと思われるものを「温泉」として珍重しています。単なる温かいお湯というだけではなく、泉質による効果効能が現代人には関心が高いようです。

「温泉法」(こんな法律もあるのですね)による定義は以下のようになっています。
「この法律で「温泉」とは、地中から湧出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く)で、別表に掲げる温度又は物質を有するものをいう」

別表に掲げる温度又は物質とは以下のものです。
1. 温泉源で採取されるときの温度が25℃以上ある
2. 溶存物質(ガス性のものを除く)の総量が1kg中に1000mg以上含まれる
3. 規定する成分(二酸化炭素、リチウム、各種イオン、ラドン、ラジウム塩など18種の化学成分)のうちいずれかひとつが規定量以上含まれる

ただし、この定義にある溶存物質の総量とか、成分の規定など、あまり厳密に科学的な意味があるわけではないとのことです。法律を制定する以上「定義」が必要という日本人の几帳面さが現れています。また温泉法には「温泉成分の表示義務」も定められています。ともあれ、法律で守られているから、私たちは安全に温泉を楽しむことができ、法律に反する行為をした温泉は法の下に罰せられるのだと、あらためて感心してしまいました。

温泉の分類法

温泉の分類には温度によるもの、浸透圧によるもの、pH値によるものの3種類があります。

温度による分類
25℃未満 「冷鉱泉」
25〜34℃未満 「低温泉」
34〜42℃未満を 「温泉」
42℃以上を 「高温泉」

浸透圧による分類(1キログラムあたりの溶存物質の総量)
8グラム未満 「低張性泉」多くの温泉が「低張性」です
8〜10グラム未満 「等張性泉」 生理食塩水と同程度
10グラム以上 「高張性泉」

pH値による分類
pH値:3.0未満 「酸性泉」
pH値:3.0〜6.0 「弱酸性泉」
pH値:6.0〜7.5 「中性泉」
pH値:7.5〜8.5 「弱アルカリ性泉」
pH値:8.5以上 「アルカリ性泉」

ちなみにお肌のPH値は4.5〜6.0の弱酸性です。

今回は温泉について科学的に勉強しましたが、次回はもう少し具体的なお話をしていきますので、お楽しみに。

No.30 ● 2006年1月「温泉雑学−温泉の定義と分類」

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