夏本番、今月も先月に続いて、抗酸化作用と栄養素についてお話します。
ビタミンC、β-カロチンと一緒に抗酸化ビタミンと呼ばれるのがビタミンEです。ビタミンEはビタミンCに比べ少量でも十分に力を発揮します。
ビタミンEが欠乏すると老化色素の合成が促進され、シミやソバカスが増える原因となります。ただし、錠剤などであまり過剰にビタミンEを摂取すると、逆に発がん性が高められるとの説もあるので注意して下さい。
では、ビタミンEの働きを簡単にご紹介します。
1)体の老化やガンなどを予防する
私たちの体を構成する細胞は不飽和脂肪酸と呼ばれる細胞膜によって覆われています。この不飽和脂肪酸は、活性酸素の影響を受けると酸化し、過酸化脂質へと変わります。この過程は、鉄が空気中の酸素の影響でさびるのと同じで、細胞がさびて老化の進行やガンの誘発などの原因となるのです。
細胞膜にはビタミンEが常駐しており、活性酸素に電子を渡してそれを安定化させ、不飽和脂肪酸への影響を未然に防ぎます。電子を失ったビタミンEは、反応の穏やかなビタミンEラジカルへと変化し、その活性を失います。
2)シミやシワの予防
シミやソバカスの原因であるメラニンには、とても重要な働きがあります。表皮の下の真皮に紫外線が浸透するとコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などからなる網目状の細胞が乱されたり、破壊されたりします。その結果、保湿性や弾力性が失われて、シワが生じるのです。メラニンは紫外線を吸収することで肌を守っているのです。
メラニン色素は、皮膚の一番下の基底層で作られ、新陳代謝によって新しい細胞に押し上げられていきます。通常28日で角質層まで上がってきて、最後には剥がれ落ちます。しかし、ストレスや不規則な生活などで新陳代謝が乱れると、メラニンが押し出されずにそのまま沈着して、シミやソバカスの原因となってしまうのです。
ビタミンEやβ-カロチンには活性酸素を除去する働きがあります。特にビタミンEには血行をよくする働きがあるので、ターンオーバーを促進させ、メラニン色素の押し出しを早めることが期待できます。
上記2項がビタミンEの皮膚への効果ですが、このほかにも動脈硬化の予防、血行をよくする、貧血の予防、生殖機能の維持などの重要な働きをしてくれるのもビタミンEなのです。
ビタミンEは、食事の一品で一度に補おうとすると、その食材をたくさん食べなければならず大変ですが、ビタミンEを含む食材を何種類か組み合わせて食べると比較的楽に摂取できます。ビタミンEを多く含む食品としては、タラコ、うなぎの蒲焼(先月のビタミンAに続いてまたまた登場。昔から栄養価の高いといわれる食品は、やはり理にかなっています。)、ししゃも、ピーナッツ、焼き海苔、するめ、アーモンドなどです。どうもおつまみ系が多いですね。ビタミンA、Eを豊富に含んだおつまみでキーンと冷えたビールをググッと、想像するだけで暑い夏も楽しくなってきますね。またそれに冷奴を加えると、お肌に良いとされる大豆イソフラボンも摂取でき、一石二鳥です。
以上、6月のビタミンC、7月のビタミンAと今月のビタミンEは抗酸化トリオで、肌の老化防止のために積極的に摂取したい栄養素です。「ナフト フラン ディオン」で肌を健やかに保ちながら、これらのビタミンの適切な摂取を心がければ、美しく健康な肌は約束されたようなもの。特に夏が過ぎると気になりだすシミの対策として、この時季は外に向けてのスキンケアと体内の老化対策を万全にしてください。
また肌や体の老化には、気の持ち方も大きく影響してきます。栄養のバランスをとり、適度な運動をしていても、気持ちが老け込むと体も老化していきます。イギリスの学者、パーキンソンは「退職年齢マイナス3年」の法則を提唱しています。退職年齢が60歳なら57歳から、65歳なら62歳から、人は老け込むそうです。年をとっても仕事以外に何か生涯打ち込むものをもっていれば、積極的に日々を過ごす事ができ、生涯現役生活を楽しめるそうです。
自分が一生を通して夢中になれるものを持つということは、老化を防ぐ心のケアに大事だということです。「病は気から」という諺がありますが、「老化も気から」という事が言えるのではないでしょうか。体と心と肌を健康に保つことこそ、いつまでも若さを保つ秘訣ではないかと私は思います。