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バラの香りを水に溶かしたバラ水。ギリシャ・ローマ時代に使用されたという現在のスキンローションの起源と思われるものです。顔の汚れをとり、皮膚をさっぱりとさせる効果を求めて貴族たちの間で大流行しました。古代エジプトに始まった化粧品の歴史は、既にローマ時代までには今日の化粧品の基礎が築かれていたわけです。
その後キリスト教社会では主に聖職者たちが、化粧は神を偽る詐欺的行為だと非難。化粧品の発展は停滞しますが、イスラム社会では科学技術の発展とともに蒸留の技術が発見され、西暦10世紀ぐらいからはアラビア蒸留法によりバラ水が作られるようになったとみられます。
十字軍の遠征で、イスラム社会からヨーロッパにもたらされたこれらの化粧品は、ヨーロッパの貴族の奥方たちに愛好され、いくら聖職者や道徳家といわれる男性に非難されようとも化粧の習慣は広まっていきました。
そしてルネッサンス以降、時代時代の流行はあっても女性も男性も身だしなみとしての顔の化粧と、清潔な顔の素肌を保つこと日常的なこととなり一般市民にもこの習慣は広がっていったのです。
産業革命以降の技術の進歩、科学研究は化粧品にも大きな変化をもたらし、18世紀にはイギリスの化学者がコールドクリームを発明。1880年代には昼間の化粧を洗って、夜の間は皮膚を休ませる化粧法のためのナイトクリームが登場するなど、現在の基本ステップの原型が20世紀以前には完成していたのです。
このように化粧品、とくにスキンケア製品についてはエジブトからギリシア、ローマを経てヨーロッパ社会に受け継がれてきました。
次回は、日本ではどのようにして伝わり進化してきたかをお話しします。
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